NY市場 ドル円は失速、118円台に下落

2015年01月10日 00:56

先ほどからドル円は売りが強まっており、米雇用統計直後の上げを失っている。
 
米雇用統計は予想を上回る内容だったものの、平均時給が前月比で予想外のマイナスだったことで、統計の内容を素直に好感できていないようだ。表面の数字は好調な回復を示しているものの、質は良くないという判断が出ている。
 
FRBは利上げ開始を視野に入れているものの、慎重姿勢は堅持していることを強調している。今回の米雇用統計はその姿勢にそった内容となったようだ。
 
その平均時給については、全産業に渡って前月比で下落しており、特に鉱業の下げが目立っている。鉱業は比較的賃金の高い産業の部類に入るが、原油急落の影響が若干出ているのかもしれない。
 
米株や米国債利回りも低下しており、ドル円は119.60近辺から118円台に下落する動き。118.75/80水準が目先のサポートだが、今週始めのように、この水準を再び完全ブレイクするようであれば、115円台までの下落の可能性が再浮上する。