NY市場 ドル円 38.2%戻しはサポートされる セリングクライマックスの判断には時期尚早

2014年12月17日 00:26

ドル円は116円台半ばまで下げ渋っている。きょうも原油下落に歯止めがかからず、WTIは一時53ドル台まで下げ幅を拡大している。産油国への懸念も高まっており、ロシアのルーブルは急落。ロシア中銀は通貨防衛のための利上げに踏み切っている。
 
市場全体にリスク回避の雰囲気が強まる中、原油安・株安・円高の流れが出来ているようだ。
 
ドル円は前日サポートされていた117円台の水準をブレイクし、115円台前半まで下落。10月中旬から12月始めまでの上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準に一気に到達している。
 
ドル円の上値期待は高く、来年も上昇トレンド継続という見方は根強い。きょうの急落を買いチャンスと見ている投資家も多いのだろうか、買戻しも出て116円台は維持している状況。
 
ただ、セリングクライマックスと判断するには、まだまだ時期尚早ではある。