見通し(NY市場) ロングウィークエンド控え、利益確定の動きが重荷に

2014年04月17日 20:58

本日のNY株式相場は軟調か。16日の主要株式指数はほぼ高値で引けるなど、引け味は悪くない感じであった。しかしながら、明日18日の米株式市場がグッドフライデーのため、休場となる。このため3日続伸後ということもあり、全般的に利益確定の動きが強まりそうだ。さらに、16日の引け後に発表されたグーグルやIBMといった注目企業の決算は芳しくなく、それぞれ時間外取引で大きく売られた。こうしたムードも足元の反発基調に水を差すだろう。
 
 経済指標は新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況感指数の2つ。それぞれヘッドラインをにぎわすかもしれないが、相場の方向付けには足りないか。むしろ、取引時間前に発表されるゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、ゼネラル・エレクトリックなど主要企業の四半期決算が、グーグルやIBMを嫌気しそうなムードを払しょくできるかが焦点となりそうだ。
 
 
  16日のNY株式相場は3営業日続伸。ヤフーをはじめとした企業決算や鉱工業生産などの経済指標が好結果となったことを好感、引けにかけて一段高となった。ダウ平均は前営業日比162.29ドル高の16424.85ドルで終了した。
 
 米主要株価指数は序盤から買いが先行。前日の取引時間後に発表されたヤフーインクの四半期決算が好調だったことが相場のセンチメントを明るくした。3月鉱工業生産が前月比0.7%増と市場予想(0.5%増)を上回る伸びとなったことも相場を後押し。このほか、イエレンFRB議長が講演で、当面はFRBによる支援が米経済に必要であるとの見方を示したことや、ベージュブックで大半の地区で経済活動が拡大したことが報告されたことも、相場支援材料となった。米主要株価指数は引けにかけて上値を切り上げ、高値引けとなった。
 
 NASDAQは前営業日比52.06ポイント高の4086.23ポイント、S&P500は前営業日比19.33ポイント高い1862.31ポイントで終了した。