見通し(NY市場) 決算を好感した地合いは継続するか

2014年04月23日 20:48

本日のNY株式相場は堅調な地合いが継続か。
 
 1-3月期決算はS&P500を対象とするとおおむね5分の1の98社が発表された。Bloomberg予想をもとに、EPSが市場予想を上回ってポジティブサプライズ(予想からのかい離がプラス1%以上)となった企業の割合は70%弱、逆のネガティブサプライズ(予想からのかい離がマイナス1%以下)となった企業の割合は15%程度であり、比較的好調な決算発表が続いている。
 
 本日はプロクター&ギャンブル、ボーイング、デルタ航空、フェイスブック、クアルコム、アップルといった注目企業の決算が集中している。現在の決算を好感する地合いが続くかどうかが注目される。なお、経済指標では新築住宅販売件数が発表される。
 
 このほか、昨日は米国や欧州でヘルスケアセクターの事業再編やM&A観測が報じられ、同セクターが活況を呈した。こうした動きがまだスタート地点だとすれば、今後も折につれて同様の動きや報道が出てくるとみられ、注目していきたいところである。
 
 
 22日のNY株式相場は続伸。好調な企業決算や予想を上回る経済指標を好感し、買い優勢の展開となった。ダウ平均は前営業日比で一時116ドル高まで上昇し、史上最高値の16576ドルに迫る場面があった。
 
 前日発表されたネットフリックスの決算や、ユナイテッド・テクノロジーなどの決算内容を受け企業業績に対する期待感から買いが先行した。経済指標では、米3月中古住宅販売件数が市場予想(456万件)を上回る459万件、4月リッチモンド連銀製造業指数も市場予想を上回る良好な結果となり株価上昇を後押しした。ダウ平均は前営業日比で一時116ドル高まで上昇。昨年12/31に付けた史上最高値である16576ドルに迫る場面があったが、戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮小して終えた。
 
 NASDAQは前営業日比39.91ポイント高の4161.46ポイント、S&P500は前営業日比7.66ポイント高の1879.55ポイントで終了し、両指数とも6営業日続伸となった。
 
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