見通し(東京市場 為替) 米雇用統計を意識したOPが動き抑制

2014年05月02日 08:03

NYタイムは各通貨が極めて限定的なレンジで推移。この日発表された米国の経済指標は強弱まばら。本日に4月雇用統計を控えるなか、欧州の主要市場の一部が休場だったことも為替の動意を鈍くした。ドル円はロンドン序盤からのじり高傾向を引き継ぐと、NY朝方に102.38円までレンジ上限を拡大。その後は米株安・債券高に上値を抑えられて伸び悩んだ。ユーロドルは1.39ドル回復を果たせず、短期筋の手仕舞いで1.3863ドルまで軟化。ユーロ円は141円後半、豪ドル円は94円後半で横ばいと、クロス円の動意も限られた。
 東京タイムも昨日の海外市場と同様に、今夜の米雇用統計発表を控えた様子見ムードが続くだろう。本邦指標や豪生産者物価指数へ反応しても一時的にとどまりそうだ。米雇用統計については、雇用者数の増加が20万人を超えるとの堅調な結果が予想されている。緩やかな雇用改善を確認する内容になるとみられる。ドル円は現水準102円前半を中心に、本日のイベントを意識したオプション設定が多数観測されている。オーダー的にも現水準付近での推移が続きやすい状態にあり、思惑で上下に振れにくく、こう着状態が続く可能性は高い。