見通し(東京市場 為替) 動きがあるならリスク回避の円買いか
2014年05月27日 08:01
昨日は各通貨小動き。ロンドン市場がスプリングバンクホリデー、NY市場がメモリアルデーで休場だったため市場参加者が乏しかった。ドル円は101円後半を中心にこう着。ユーロ買い戻しからユーロドルは1.3655ドル、ユーロ円は139.10円までしっかりと推移したが上値は限定的。ポンドや資源国通貨の方向感も薄かった。
本日の東京タイムは基本的に模様眺めだろうが、ウクライナ大統領選を経て同国の情勢が緊迫化しており、円高方向への動きを警戒すべきか。昨日、分離派が占拠する国際空港に対してウクライナ軍が攻勢を仕掛けた。ウクライナ大統領に就任するポロシェンコ氏はロシア政府と妥協点を探るとしているものの、テロリストとは交渉しないと言明している。ウクライナ東部や南部の分離独立派に対するロシア政府の関与が想定されるなかで、分離独立派に対する攻撃をロシア政府が黙ってみているとは思えない。ウクライナ軍とロシア軍が衝突するような事態は考えられないが、ロシアの出方が注目される。
昨日、パラセル諸島近海でベトナムの漁船が中国漁船に衝突され沈没している。ベトナム漁船の乗組員は救助されたが小競り合いが続いており、こちらも地政学的リスクによる円買い要因となる。