見通し(東京市場 為替) 円が売られても流れは弱いか
2014年05月26日 08:00
先週末の海外市場でドル円は102.02円まで反発が続いた。米株式市場が堅調だったことや米新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことがサポート。欧州通貨はドル高推移。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測のなか、ユーロドルは独Ifo景況感指数が市場予想を下回ったことが重しに。ポンドは連休前の利益確定売りから1.68ドル前半まで下落。インフレ率の加速が鮮明になってきたことを背景に加ドルは堅調で、ドル/加ドルは1.08加ドル半ばまで加ドル高推移。
本日の東京タイムは模様眺めが中心か。先週末の米株式市場が堅調だったことで東京株式市場もしっかりとした展開が予想され、ドル円の戻りを後押しするものの、2月以降のレンジ中腹である102円半ばがせいぜいだろう。本日ロンドンとNYが休場であることも値動きを制限する要因だ。ドル円の反発の流れがまだ残っているとしても深追いは避けたほうが無難か。
ウクライナ大統領選では、最有力候補だったポロシェンコ氏が勝利宣言を行った。出口調査の結果は、ポロシェンコ氏が過半数を獲得したもようで決選投票は回避される見通し。この結果が為替相場に影響を及ぼすことはなさそうだが、ロシア政府やウクライナ内部の親ロシア派の動向は見極めていく必要がある。反EU勢力が勢いづいた欧州議会選挙はユーロにとってネガティブな結果で、ユーロ売りの手がかりとなるかもしれない。