東京市場 午後概況 TPP交渉進展への期待後退で円が小幅高

2014年04月24日 15:39

東京午後の為替市場は円買いに傾いた。一部報道から、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉をめぐり「閣僚級協議は継続」と報じられたことで、交渉進展への期待がはく落し、日経平均株価が一時180円近くまで下げ幅を広げたことが円買いを誘った。また、午前に伝わった甘利TPP担当相の14時からの会見が延期されたことも、交渉難航への思いを強めた。ただ、甘利経済再生相が日本時間17時15分から会見を行う予定と伝わると、会見内容を見極めたいとの思いから円は伸び悩んだ。
 ドル円は株価の下押しに連動して102.25円まで下落した。クロス円も軟調で、ユーロ円は141.33円、ポンド円は171.64円、スイスフラン円は115.82円までそれぞれ下げた。NZ準備銀行の利上げ実施を受けて買いが先行していたNZドル円も、88.15円付近まで押し戻された。
 ドルストレートは小動き。東京タイムでの市場のテーマがTPPであったことから円中心の相場展開となり、他通貨の動意は鈍かった。ユーロドルは1.38ドル前半、ポンドドルは1.67ドル後半で小動き。午前中に底堅く推移していたNZドル/ドルも、上昇一巡後は0.86ドル前半でのもち合いへ移行した。