東京市場 午後概況 RBA声明で豪ドルに売り、他通貨は動意薄

2014年04月01日 15:54

東京午後の為替相場では、豪ドルが弱含んだ。豪準備銀行(RBA)は政策金利を市場予想通りに2.50%に据え置くことを決定した。声明文で「金利安定の期間となる見通しを改めて表明」したことを受けて、金利の先安感が緩和し、豪ドルは買いが先行。豪ドル/ドルは昨年11月21日以来の0.93ドル台に乗せると0.9304まで上値を伸ばし、豪ドル円も96.06円まで昨年6月以来の高値を更新した。ただ、「豪ドル相場は過去の水準と比較して高い」との見解が継続し、通貨高へのけん制が嫌気され、豪ドルは一転売りが強まり、豪ドル/ドルは0.9255ドル、豪ドル円は95.59円までレンジ下限を広げた。
 豪ドル以外の通貨は新規材料が乏しいなか、午後も東京午前の狭いレンジ内での上下にとどまった。後場の日経平均は下げ渋るも、戻りは前日大引け水準にとどまった。時間外の米10年債利回りが戻り気味に推移するなか、ドル円は底固さを示すも上値を試す動きもなく103.20円台でほぼ横ばい推移となった。週後半に欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、ユーロドルは1.37ドル後半、ユーロ円は142円前半で模様眺めムードが強い。欧州タイムに英3月製造業PMIの発表を控えるポンドも、ポンドドルが1.6660ドル付近、ポンド円が172円前半での小動きが続いた。