東京市場 午前概況 NZドル売りが顕著 他通貨の値動きは乏しい

2014年10月23日 12:17

東京午前の為替相場は、NZドル売りで始まった。オセアニア時間に発表されたNZ7-9月期消費者物価指数が市場予想を下回ったことを受けて、NZドル/ドルは0.7832ドルまで、ドル円は83.96円まで売られた。また、これに連られて豪ドルも弱含み、豪ドル/ドルは0.8749ドル、豪ドル円は93.80円まで下値を拡大。ただ、昼前に発表された中国10月HSBC製造業PMIが前月から改善していたことから豪ドルは買い戻され、一段安を回避した。
 
主要3通貨はNYクローズの水準を維持して小動きとなった。リスク回避志向がくすぶるなか、クロス円でやや円が強含んだものの、日経平均が想定よりも下げ渋ったことや、欧州通貨売りに一服感もあり全般小動き。ドル円は前日来の高値圏となる107.30円付近では上値の重い展開。ユーロ円は135円台半ば、ユーロドルは1.26ドル半ばでもみ合った。また昨晩、加金融政策の発表後に急上昇した加ドルは戻り売りが優勢となり、加ドル/ドルは1.1263ドル、加ドル円は95.15円まで加ドル安で推移。
 
本日は欧州タイムに多数の経済指標の発表が控えている。欧州経済に対する警戒感を裏付ける結果となるか、見極める格好の材料となるだろう。ただ欧州の銀行11行がストレステストに不合格との憶測があるなど、欧州経済の先行き不透明感は根深い。ネガティブな結果には敏感に反応する可能性があることに注意したい。
 
 
 
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