東京市場 午後概況 GPIF改革めぐり円安、豪ドルも軟調

2014年08月07日 15:57

午後の為替市場は円が下落。一部報道が、政府・与党筋の話として「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオ見直しなど改革で、日本株の比率を12%から20%超に向けた調整を本格化させる見通し」と報じたことで、投資家マインドが好転した。それまでマイナス圏で推移していた日経平均株価は、同報道を受けてプラスに転じたほか、債券は売りが強まった。
 
ドル円は、目先の抵抗として意識された102.27円付近の200日線を上回る流れも加わり、102.46円まで上昇幅を広げた。クロス円も高値更新の展開。ユーロ円は137.13円、ポンド円は172.63円、スイスフラン円は112.85円、加ドル円は93.83円までそれぞれ上昇した。
 
豪ドルは、弱い雇用統計後の軟調地合いを継続。豪ドル/ドルは0.9263ドルと6月5日以来の安値水準をつけ、豪ドル円は94.74円まで下げた。豪ドルの下落に引っ張られて、NZドルの上値も重かった。
 
その他の通貨では、ユーロは足もとの高値圏から反落。独6月鉱工業生産が前月比で+0.3%と、市場予想+1.2%にとどかなかったことで、独経済に対する不透明感が意識された。ユーロドルは、午前につけた1.3392ドルを高値に1.3371ドルまで下落した。
 
 
XEMarkets 口座開設