東京市場 午後概況 首相会見控え手控えムード ドル円は116円半ば

2014年11月18日 15:27

午後は各通貨が方向感に乏しく推移。この後、安倍首相による会見が予定されるなか、ドル円は116円半ば、ユーロ円は145円半ば、ポンド円は182円半ばを中心に、総じて狭いレンジ内で模様眺めムードを高めていった。首相会見では、消費再増税の延期に加え、衆院の解散・総選挙を実施する意向が表明される見通し。解散は重要法案の審議次第では、早ければ明日にも行われると予想されている。さらに、明日は日銀金融政策決定会合の結果が伝わる。消費増税の延期を受けて、日銀内でどのような議論が行われたかを見極めたいとの思いもある。先週から増税延期や衆院解散といった話題を織り込みながら進んできた円安だが、イベントをこなした後の円相場の値動きはイメージしづらく、ポジションを傾けにくい展開となっているようだ。豪ドル円も101円半ば、NZドル円は92円半ば、加ドル円は103円半ばで膠着感の強い推移となった。
 
対ドルも緩慢な値動き。ユーロドルは1.24ドル半ば、ポンドドルは1.56ドル半ばでもみ合い。欧州タイムには独およびユーロ圏の11月ZEW景気指数や、英10月消費者物価指数の発表が予定されている。政策に対する思惑が強まりやすい材料が控えており、円相場と同様に手控え感がある。豪ドル/ドルは0.87ドル前半、NZドル/ドルは0.79ドル半ばで推移し、ドル/加ドルは1.1273加ドルまで対ドルで強含むなど、資源国通貨は底堅さを維持した。