東京市場 午後概況 膠着感強い ドル円は119円付近
2015年02月26日 15:05
午後のドル円は119円付近で膠着。日経平均株価は2000年4月以来の高値を塗り替え18786円まで一段高となったが、このところの株価との相関性低下は顕著で円売りの動きはほとんど確認できない。昨日、国家公務員共済組合連合会は7割を超えていた国内債券への投資比率を引き下げ、株式や海外資産向けを大幅に引き上げる運用見直しを発表している。こうした報道も株式市場にプラスの効果をもたらしているが、為替市場は新規の手がかりに欠け値動きに乏しい。
参院財政金融委員会に出席した黒田日銀総裁ほか、複数の日銀メンバーの発言が伝わった。総裁は為替の水準への言及を避けつつ、為替と金融緩和の関係を一般化するのは難しいとの見解を示している。ただ、全体的には聞き慣れた言葉に終始。円への動意を促すものではなかった。
ユーロ円は135円前半、ポンド円は185円近辺、豪ドル円は93円半ばでもみ合った。NZドル円は90.11円まで上値を拡大。豪ドル安に連れて伸び悩んだ動きから持ち直しに転じた。ユーロドルは1.13ドル半ば、ポンドドルは1.55ドル半ばで海外勢の参入待ち。欧州タイムには独2月雇用指標や英GDP・改定値の発表が予定されている。