東京市場 午後概況 米議事録公表後のドル安継続、ドル円107円後半

2014年10月09日 15:22

東京タイム午後も、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表後のドル売り地合いが継続。議事録では、利上げへの慎重なスタンスが確認されたほか、ドル高について議論されたことが明らかになった。後場の日経平均がマイナス圏に沈んだことや、時間外の米長期債利回りが低下気味に推移したことも重しとなり、ドル円は108円大台を割り込むと、107.79円まで安値を更新した。足元では世界景気減速への懸念がくすぶっており、リスク回避の円買いが強まる可能性も警戒したい。
 
ドルが全面安で、ユーロドルは1.2760ドルまで買い戻しが進み、9月26日以来の高値をつけた。ポンドドルは1.6198ドル、NZドル/ドルは0.7952ドルまで上値を伸ばし、ドル/加ドルは1.1090加ドルまでドル安・加ドル高が進んだ。また、さえない豪雇用統計の結果を受けた下押しを一時的に留めた豪ドルは反発基調を強め、豪ドル/ドルは0.8885ドルまでレンジ上限を広げた。
 
クロス円はまちまち。株安で上値は重いものの、主要通貨に対してのドル安とドル円での円買いの動きに挟まれ、方向感は鈍い。ユーロ円は137.32円、ポンド円は174.28円まで安値を更新し、NZドル円は85円後半、加ドル円は97円前半で小幅上下動。一時95.25円まで弱含んだ豪ドル円は95.84円まで切り返した。
 
 
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