東京市場 午後概況 消費増税見送り期待で株高・円安

2014年11月13日 17:37

東京午後の為替市場では円売りが優勢。消費増税見送りと解散総選挙の思惑が交錯するなか、自民党の大島理森前副総裁が「(衆院解散は)決定とみていい」と発言したと伝わったことが背景。解散総選挙=消費増税見送りとのロジックが働いた。
 
増税見送りや総選挙に関して安倍首相から公式な発言はなく、与党関係者の発言や思惑で円相場が揺れ動いている状況ながら、消費税引き上げに関しては見送り観測が固まりつつあるようで、株価に配慮するなら見送りが本線となっている。解散総選挙はその場の風次第のようだが、週末に行われる沖縄県知事選が風を占うとの指摘はある。
 
黒田日銀総裁は「2回の消費増税を前提に政策決定をしている」、「前提変わった時にどういう決定していたかは言えない」と語った。「15年度の物価、追加緩和なければおそらく1.7%いかない」との認識も示している。増税見送りとなれば黒田日銀の舵取りが変わってくる可能性が高い。
 
ドル円は115.89円、ユーロ円は144.14円、ポンド円は182.73円、NZドル円は91.19円まで円安推移したが、全般的に値幅は広がっていない。
 
ケント豪準備銀行(RBA)総裁補佐が「為替介入の可能性を排除しない」と発言したことで豪ドル/ドルは0.8672ドルまで下げたが、その後は0.87ドルちょうど付近で推移。中国経済指標は弱かったが材料視されず。ユーロドルは1.24ドル半ばで小動き。ポンドドルは1.57ドル後半の年初来安値圏でもみ合い。昨日の英インフレ報告が依然として重しとなっている。
 
 
XEMarkets 口座開設