東京市場 午後概況 株安一服でも、円買い地合いが継続

2014年06月30日 15:39

午後のドル円・クロス円は、上値の重さを意識した流れが継続。後場に日経平均株価がプラス圏を回復したことで、円買いの勢いはいくらか緩和した。しかし、株価の戻りが限られたほか、今週後半の欧米各イベントを控えたポジション調整的な流れが継続したため、ドル円やクロス円の一角で本日安値を塗り替える場面がみられた。
 ドル円は101.24円、ユーロ円は138.13円、ポンド円は172.38円、スイスフラン円は113.60円、加ドル円は94.84円までそれぞれレンジ下限をわずかに広げた。
 オセアニア通貨を除く他通貨も、クロス円の振幅に連動する格好で上値は重かった。ユーロドルは1.3641ドル、ドル/加ドルは1.0680加ドルまで他通貨安・ドル高が進んだ。
 一方で、オセアニア通貨売りの流れは一服。NZドル/ドルは0.8739ドルを安値に0.8760ドル付近、豪ドル/ドルは0.9409ドルを底値に0.9430ドル近辺へ戻した。対円では、NZドル円が88.70円付近、豪ドル円が95.50円付近へそれぞれ下値を切り上げた。もっとも、積極的にリスクテイクする地合いでもないことから、買い戻し一巡後は伸び悩んだ。