東京市場 午後概況 株安で円が強含む、ドル高基調も継続

2015年01月29日 15:40

午後の為替市場は円高・ドル高。後場に日経平均株価が下げ幅を一時200円以上へ広げたことが、リスク回避の円買いムードを強めた。また、米国と他地域との金融政策の方向性が違うことを背景にしたドル高の流れも継続した。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文を受け、これまで中心だった6月利上げ観測が、9月に後ずれするとの見方も一部で広がってはいるが、米金融当局が金利正常化に向けて舵を切っていることに変わりがない。
 
ドル円は、米長期金利の低下や3営業日ぶりの安値水準へ下げた日経平均を受けて、117.60円近辺まで反落。ユーロ円は132円半ば、ポンド円は178円前半、加ドル円は93円後半へ押し戻された。豪ドル円は92.45円、スイスフラン円は129.05円までレンジ下限をそれぞれ拡大。金融政策のスタンスが中立に戻ったことで、上値が重くなったNZドル円も、86円付近でさえない展開を続けた。
 
他通貨はドルに対して軟調。ユーロドルは1.1262ドル、ポンドドルは1.5130ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9117CHF、豪ドル/ドルは0.7855ドル、NZドル/ドルは0.7297ドルまでドルに対して、各通貨が弱含んだ。