東京市場 午後概況 株価伸び悩みも背景に円への調整続く

2014年12月18日 15:14

午後は本邦株価の伸び悩み受け、ドル円やクロス円で調整含みの流れが継続。ドル円は日足一目均衡表・転換線と基準線が収束する118円半ばを意識しつつも、118.35円までレンジ下限を拡大した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、声明文でガイダンスに関する「相当な期間」との表現が「辛抱強くなれる」に修正された一方、「相当な期間」の文言自体も別の場所で併記されたほか、労働市場の見通しは上方修正したが物価見通しは引き下げられるなど玉虫色といえた。利上げはデータ次第との見解が維持され、イエレンFRB議長の会見からも政策面で大きくスタンスが変化した様子はみられない。イベント後のドル高や円安は、いいとこ取りの面と関連市場の動向によるところが大きかったともいえそうで、ドル円に一段高があるとすれば、市場全体のセンチメントの改善にかかっているといえそうだ。ユーロ円は146.15円、ポンド円は184.49円、豪ドル円は96.26円、加ドル円は101.72円までじり安で推移。NZドル円も91円半ばで戻りが鈍い。
 
明日の日銀金融政策決定会合を残しつつも、サプライズは見込まれないことで年内の大きめな材料はほぼ消化したことになる。ここからはクリスマス休暇に突入する市場参加者も多く、対ドルの動きは閑散。ユーロドルは1.23ドル半ば、ポンドドルは1.55ドル後半、豪ドル/ドルは0.81ドル半ば、NZドル/ドルは0.77ドル前後、ドル/加ドルは1.16加ドル半ばと、前日来のドル高水準を維持しながらも方向感に乏しかった。