東京市場 午後概況 株価の節目割れで、円買い戻し優勢

2014年06月10日 15:57

午後の為替市場も円買いが継続。日経平均株価が節目とされる1万5000円を約1週間ぶりに割り込んだことで、投資家のリスク許容度が低下し、円買いを後押しした。
 ドル円は、米長期金利が2.6%割れへ下げたことも加わり102.24円と、6日安値102.11円に迫った。クロス円も軟調。ユーロ円は139.00円、ポンド円は171.89円、スイスフラン(CHF)円は113.97円、豪ドル円は95.69円、NZドル円は86.94円までそれぞれレンジ下限を拡大した。ただオセアニア通貨は、主要国との金融政策の温度差が意識されて他通貨にくらべて下げ幅は限られた。
 一方で、ドルストレートはまちまち。世界的な景気回復に伴う資源需要の増加期待や、金融政策に対する期待感から、オセアニア通貨はしっかり。豪ドル/ドルは0.9376ドル、NZドル/ドルは0.8524ドルまでそれぞれ高値を更新した。逆に、金融政策のコントラストが重しとなってユーロドルはさえない展開に。米長期金利低下に伴うドル安の影響で底割れこそ回避したが、1.3590ドル付近と足元の安値圏での推移が続いた。その他は、ドルの動向とクロス円の動きに挟まれて方向性は定まらず。ポンドドルは1.68ドル前後、ドルCHFは0.89CHF後半で上下した。