東京市場 午後概況 株価の大幅反発で円売り 法人税引き下げ期待で

2014年06月13日 15:10

午後は株価の持ち直しを受けて円売りが優勢。日銀は金融政策決定会合で、マネタリーベースを年間60-70兆円増加させる現状の方針を維持した。声明では国内景気の現状判断が据え置かれた一方、海外の判断をわずかに上方修正した。日本時間15時30分からは黒田日銀総裁の会見が予定されているが、「上下双方のリスクを点検する」とした最近の発言や声明で盛り込まれている文言が踏襲される予定でサプライズへの期待は薄い。
 それよりも、与党が今後数年で法人税率を20%台に引き下げることで大筋合意に至ったとの一部報道が材料視された。この後、安倍首相が法人税引き下げについて方針を表明すると伝わったことで、日経平均株価がこの日の安値から300円近く反発。一時15100円の大台を回復させたことで為替市場では円売りに勢いがついた。中国主要経済指標で、5月の小売売上高が前年比+12.5%と、市場予想の+12.1%を上回ったことも、リスク選好寄りの動きを後押しし、ドル円やクロス円の下値を支えた。ドル円は102.01円、ユーロ円は138.31円、ポンド円は173.03円まで日通しの高値を更新。資源国通貨も堅調となり、豪ドル円は96.09円、NZドル円は88.45円、加ドル円は93.97円まで上値を拡大している。
 対ドルはまちまちな動意となり、ユーロドルは1.35ドル半ばで横ばい。早期利上げ期待の高まりを背景に買われていたポンドドルは、1.69ドル半ばで上値追いを小休止させた。豪ドル/ドルは0.94ドル前半、NZドル/ドルは0.86ドル半ばで調整が緩んで下げ渋っている。
 
 
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