東京市場 午後概況 株価の下げ渋りで円安に振れる

2015年01月13日 16:01

東京午後の為替市場は、株価の下げ幅縮小に連動してドル円・クロス円が上昇幅を拡大。NY原油先物は時間外取引でもじり安歩調が続き、リスク回避の流れは完全に払しょくされていないが、景気ウォッチャー調査の改善や日銀のETF購入期待から、日経平均株価が17000円台を回復したことで円売り安心感が広がった。ドル円は118.86円、ユーロ円は140.52円、ポンド円は180.09円、スイスフラン円は117.00円、豪ドル円は96.99円、NZドル円は92.34円、加ドル円は99.35円までそれぞれ東京タイムの高値を塗り替えた。
 
12月景気ウォッチャー調査は、現状判断DIが11月の41.5から45.2へ、先行き判断DIが前回の44.0から46.7へ各々上昇した。景気判断の分かれ目である50を依然下回っているが、構成項目では雇用や企業・家計動向のすべてが改善した。
 
一方で、他通貨はドルに対して弱含む展開に。クロス円での上昇から下げ幅は限られたが、ドル円の上昇を通じたドル高地合いに押されて上値が重くなった。ユーロドルは1.1820ドル、ポンドドルは1.5149ドルまで下げた。その他、豪ドル/ドルは昼にかけてつけた0.8198ドルを頭に0.8160ドル台へ低下し、ドル/加ドルも足元の加ドル安水準で上値の重い推移が続いた。加ドルは、5年9カ月ぶりに44ドル台へ低下したNY原油先物が引き続き重しとなっている。