東京市場 午後概況 株価に連れて円安に傾くも、勢いは限定的

2015年01月27日 15:31

午後の円は、売り先行も下げ幅は限定的。足もと、日経平均株価との連動性は低いながら、後場になって株価が本日の高値を塗り替える展開となったことで、ドル円・クロス円は昼にかけて進んだ反落局面から反転。ドル円は、株価の上昇幅拡大に引っ張られて、118.13円の安値から118.30円付近まで切り返した。クロス円では、ユーロ円が133.00円付近、豪ドル円が94.00円前後、NZドル円が87.95円近辺、加ドル円が94.85円近辺へそれぞれ安値からはなれる場面があった。
 
ただ、先週の欧州中央銀行(ECB)理事会・ギリシャ総選挙と、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)・同10-12月期国内総生産(GDP)とイベントのはざ間とあって、積極的な取引は見送られたようで、上昇幅は限られた。
 
また、スイスフラン(CHF)は軟調。ダンシン・スイス国立銀行(SNB)副総裁が「為替市場への介入の準備はある」と述べたことが重しとなり、調整売りが進んだ。CHFは、SNBによるCHF売り介入への警戒感から0.9048CHF、CHF円は130.63円まで、SNBによる対ユーロ政策の方向転換以降の安値を塗り替えた。
 
その他の通貨は、豪ドル/ドルが底堅く推移。直近の下押しで短期的な売られすぎ感が意識されていたため、買い戻しが強まった。豪ドル/ドルは0.7948ドルまでレンジ上限を広げた。それ以外では、ユーロドルは1.12ドル半ば、ポンドドルは1.5100ドルを中心に狭いレンジで振幅した。