東京市場 午後概況 月末控えて各通貨が動意薄 手掛かり少ない

2014年05月28日 15:04

東京タイム午後は各通貨が小動き。月末を前にした手控え感もあったが、それ以上に動意を促す手掛かりが少なくもみ合いを強いられた。ドル円は101.90円前後で膠着。時間外の米長期金利が2.5%近辺まで低下していることにも上値を圧迫されている。米4月耐久財受注をはじめ、昨日発表された米国の経済指標には景気回復期待を高めるものが多かったが、リスクオンの流れが確認できたのは株式市場だけだった。根強い地政学リスクに加え、月末要因の長期債需要の高まりも指摘されるなか、短期反発局面にあるドル円の動意を鈍らせている。後場の日経平均株価は底堅く推移し、終盤にかけて上げ幅を広げたが円売りにつながっていない。ユーロ円は139円前後、ポンド円は171円半ば、豪ドル円は94円半ばで小幅な振幅。NZ景況感の頭打ちを背景に弱含んでいたNZドル円も、87円付近で値動きを落ち着かせた。
 対ドルも総じてもみ合い。ユーロドルは1.3630ドル近辺と、200日移動平均線を割り込んだ状態で戻りが鈍い。前日まで開催されていたECB主催のカンファレンスからは、追加緩和に関するヒントは得られなかった。引き続き、来週の理事会までは憶測を交えながら一段安への警戒を怠れない展開が続くと予想される。ポンドドルは1.68ドル前半、豪ドル/ドルは0.92ドル半ば、NZドル/ドルは0.85ドル半ばで海外勢の参入待ちの様相。