東京市場 午後概況 日銀会合はほぼ無風 目線はすでに海外イベントか

2014年09月04日 15:03

午後もドル円は104円後半で小動き。日銀金融政策決定会合では、マネタリーベースを年間60-70兆円のペースで増加させる従来の方針が全員一致で決定された。景気判断は「基調的には緩やかな回復を続けている」との見方を維持。サプライズに乏しく、ドル円は104.76円までの小幅な下押しがあったが、その後は株式市場の反応も限定的だったことでもみ合いに転じた。クロス円もユーロ円が137.75円、ポンド円は172.47円、スイスフラン円は114.16円、豪ドル円は97.90円、NZドル円は87.18円、加ドル円は96.17円と、わずかにレンジ下限を拡大させた程度。この後の黒田日銀総裁の会見で、景気やインフレ見通しに関して変化があるかには注目されるが、政策面も含めてアクションがあるとすれば、展望レポートが公表される10月末の会合との見方が強く、市場の目線はすでに欧州中央銀行(ECB)理事会や明日の米雇用統計に向いているもよう。
 
対ドルは各通貨がじり安。ユーロドルは1.3143ドル、ポンドドルは1.6454ドルまでクロス円の重さにも引きずられる格好で水準を下げた。イングランド銀行(BOE)・ECBともに、本日の会合では政策の現状維持を決定する見通し。波乱があるとすればECBだが、今後の追加緩和実施がほぼ既定路線であることに加え、欧米の景気・インフレの推移も勘案すれば、ユーロ安基調に変化はないとする見方が大勢。豪ドル/ドルは0.9337ドル、ドル/加ドルは1.0903加ドルまで対ドルで弱含み、NZドル/ドルも0.8320ドル近辺で重い動き。多少の調整はあるものの、基調的なドル高トレンドは維持されている。
 
 
 
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