東京市場 午後概況 方向感出ず小動き、ドル円107円前後

2014年10月22日 16:03

東京タイム午後の為替相場は、方向感が出ず小動きに始終。後場の日経平均は一段高で、上げ幅を350円超に拡大した。時間外の米10年債利回りは前日終値をやや下回った水準でほぼ横ばい。株高を背景にドル円・クロス円は底堅い動きも、反応は限定的。日米株価指数は、今週に入っても大幅な上下を伴う神経質な動きが続いているが、為替相場はやや手控えムード。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、ポジションを大きく傾けるような動きは出にくいか。
 
ドル円は107円大台を超えた水準ではやや重い動きで、107円前後でもみ合い。クロス円も株高を背景に、NZドル円が85.39円まで足元の高値を更新するなど底堅い動きも値幅は限られ、ユーロ円は136円前半、ポンド円は172円半ば、豪ドル円は94円前後、加ドル円は95円前半で小動き。
 
手かがりが乏しく、対ドルでも動意は鈍いが、主要通貨は対ドルで小高く推移。ユーロドルは下げ渋っているが、昨日来の安値圏1.27ドル前半で戻りは鈍い。追加緩和への思惑が根強い中、今週末に予定されている欧州中央銀行(ECB)による大手銀行を対象としたストレステスト(健全性審査)への警戒感も、ユーロの重しとなっている可能性はある。ポンドドルは1.61ドル前半、豪ドル/ドルは0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.79ドル後半の狭いレンジ内で上下動。