東京市場 午後概況 方向性の見定めづらい展開

2014年06月09日 16:29

東京午後の為替市場は方向性の見定めづらい展開。手掛かり不足のなかで、一部通貨で円買い戻しが優勢となる局面はあったが、各通貨とも調整的な動きが中心で、全体的な方向性は定まらなかった。関連市場では、日経平均株価は、午前からの上昇幅縮小の流れに歯止めがかかったが、積極的にもち直すような展開にもならず、15140円付近でのもち合いが続いた。また、米長期金利も2.61%近傍で小動きだった。
 また、岩田日銀副総裁が「何らかのリスクで目標実現に必要なら躊躇なく調整」、「量的・質的金融緩和の所期の効果は発揮されている」などと述べたが、為替市場への影響は限定的だった。
 ドル円やユーロ円はじり安。ユーロ円が散発的な売りを受けて139.79円まで下げ幅を広げたことで、ドル円は102.42円、ポンド円は172.20円台まで上値を切り下げた。一方で、資源国通貨は底堅い展開。世界的な株高の流れが後押しとなって、豪ドル円は95円後半、NZドル円は87円前半、加ドル円は93円後半と足元の高値水準でしっかりだった。
 資源国通貨は対ドルでも堅調。豪ドル/ドルが0.9357ドル、NZ/ドルが0.8526ドル、ドル/加ドルは1.0921加ドルまで資源国通貨高が進んだ。その他の通貨は動意が鈍く、ユーロドルは1.36ドル半ば、ポンドドルは1.68ドル前半で小動きだった。