東京市場 午後概況 手掛かり難で動意薄、資源国通貨はしっかり

2014年08月27日 15:31

午後の為替市場は、午前の流れを引き継いで資源国通貨の底堅さが目立った。世界的な株高や商品相場の下げ一服感が、下支えとなったもよう。特に、足もと軟調だったNZドルは、対ドル・対円で上昇率がトップだった。NZドル円は87.12円、NZドル/ドルは0.8376ドルまで強含んだ。
 
月末関連の買い戻しに加えて、NZ乳業大手フォンテラCEOの「乳製品価格は中国の需要でもち直している」との発言も手掛かりとなった。豪ドルや加ドルもしっかり。加ドル円は95.32円までレンジ上限を広げたほか、豪ドル円は97円近辺と本日の高値圏での推移を続けた。対ドルでも、豪ドル/ドルが0.9327ドル、ドル/加ドルが1.0912加ドルまで資源国通貨高となった。
 
一方で、ドル円は104.00円を挟んで小動き。月末関連のドル売りや、9月1日のレーバーデーの連休を控えた早めのポジション調整に押されて、103.94円までレンジ下限をわずかに広げた。ただ、積極的にドルを売る理由も見当たらず、下押しは限定的だった。一時マイナスサイドへ沈んだ日経平均株価がプラス圏へ戻したことも、下値を支えた。とはいえ、午後の値幅は約10pと極端に狭く動意は薄かった。
 
他通貨も方向感に欠ける値動きとなり、ユーロドルは1.31ドル半ば、ポンドドルは1.65ドル半ばでの小動きに終始した。
 
 
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