東京市場 午後概況 小幅に円買いも、週末控え様子見

2014年04月25日 16:00

午後の為替市場は株価に連動して円が小幅に上下動。来週に日米欧の主要イベントを控えて様子見ムードの強いなか、日経平均株価が後場にマイナス転換したことから円買いが先行した。ただ、その後に株価がプラスサイドを回復して今週の取引を終えたため、円買いの勢いも短命だった。一方で、イベント通過や金融政策への思惑に修正が入り、足元下げていたオセアニア通貨は底堅く推移。他の主要国と比較して、経済や金利面での優位性が意識され安値圏では買い拾われた。
 ドル円は、午前の102.50円を高値に102.30円付近、ユーロ円は141.50円付近、ポンド円は172円割れまでそれぞれ上値を切り下げた。ドル円は、米10年債利回りがじり安気味に推移したことも影響した。ただ、午前につけた安値を下回るだけの勢いもなく、値幅は限られた。
 豪ドルは、23日に発表された予想比弱めの消費者物価指数を受けて早期の利上げ期待が後退し、足元調整売りが進んでいた。しかし、豪経済の回復基調が鮮明となりつつあるなかで下値では買い拾う動きが強まったことから、豪ドル/ドルは0.9281ドルまで切り返した。豪ドル円も94円後半で底堅く推移した。NZドルもしっかり。NZ準備銀行の利上げ継続期待が下支えとなり、NZドル/ドルは0.8574ドルまでレンジ上限を広げた。
 その他の通貨は小動き。ユーロドルは1.38ドル前半、ポンドドルは1.68ドル前半で精彩を欠く展開だった。