東京市場 午後概況 小幅な円高も一服し、米雇用統計待ち

2014年06月06日 16:12

東京午後は、午前に進んだ小幅の円高も一服し、米雇用統計待ちのムードが一層強まった。後場の日経平均は前日終値を挟んで上下。時間外の米10年債利回りは2.58%付近で動意が鈍かった。注目の米雇用統計では、5月の非農業部門雇用者数は21.5万人増が予想され、増加ペースは鈍化するも、引き続き過去半年平均を上回る結果が見込まれている。失業率も前月の6.3%から6.4%に小幅の上昇が予想されている。
 ドル円は午前の102.26円を安値に102.30円付近でもみ合い。ポジション調整の動きが見られる程度で、積極的な取引は手控えられている。欧州中央銀行(ECB)理事会を通過し、ユーロドルは1.3660ドル付近、ユーロ円は139円後半で底固く推移し、昨日以来の高値圏を維持している。過去1週間で積み上げてきたショートポジションの解消は一巡し、ユーロの買い戻しも一段落。午後に発表された独鉱工業生産は市場予想の伸びを下回った一方で、独輸出は前月比+3.0%となり、市場予想の+1.3%を上回った。強弱まちまちの結果にユーロの反応は見られなかった。ポンドドルは1.68ドル前半、ポンド円は172円付近で動意は限定的。
 資源国通貨も動意が鈍い。豪ドル/ドルは0.93ドル前半、NZドル/ドルは0.84ドル後半、豪ドル円は95円半ば、NZドル円は86円後半で狭いレンジ内で上下。NYタイムの加雇用データの発表を控え、ドル/加ドルは1.09加ドル前半、加ドル円は93円後半での動きとなっている。