東京市場 午後概況 小動き 上げ幅縮めた本邦株価への反応も薄い

2014年05月09日 15:37

東京タイム午後は、主要通貨が小動きに徹した。後場の日経平均は午前の上昇幅を縮小させるなど上値重く推移したが、ドル円やクロス円に与えた影響はわずかだった。ドル円は101.70円前後で膠着。クロス円の下値は浅く、ユーロ円は140.81円、ポンド円は172.24円まで小幅に下値を切り上げた。時間外の米10年債利回りは2.60%を若干上回った水準で横ばい推移。内閣府が発表した3月の景気動向指数は、一致指数・先行指数ともに予想の範囲内の着地となり手掛かりとしては不足した。ユーロドルの戻りは鈍く、1.3830ドル台を中心に底練りが継続。欧州中央銀行(ECB)理事会を終え、次回会合での緩和実施の期待が大きく高まったが、イベント後のユーロ売りは一服している。ポンドドルは1.69ドル前半で小幅な振幅に終始した。
 資源国通貨も小幅な動意。中国インフレ指標の鈍化や、豪準備銀行(RBA)四半期報告の通貨高への言及が意識されても下げ渋った豪ドルは、対ドルが0.93ドル半ば、対円が95円前半で値動きを落ち着かせた。NZドル/ドルは0.86ドル半ば、NZドル円は87円後半でもみ合い。ドル/加ドルは1.0818加ドル、加ドル円は94.01円まで小幅に加ドル買いを進めたが、日通しの値幅は狭く方向感は皆無。週末を控えて手控え感が強かったといえる。