東京市場 午後概況 小動き ドル円はすでに大台割れに買い意欲

2015年02月12日 15:05

午後は各通貨で欧州勢の参入待ち。昨日のユーロ圏緊急財務相会合の成果については、ユーロ圏側とギリシャ側の見解に相違がある。協議は週明け16日の財務相会合で継続されるが、一定の妥結が得られるとの期待がある一方で、現行の支援策が期限を迎える月末までは予断を許さないとの声も聞かれる。ギリシャ長期金利はすでに10%を越えており、昨日の短期国債入札は低調な結果だった。ただ、ECBはギリシャ中央銀行を通じた国内銀行向けの緊急流動性支援枠(ELA)を継続させている。以前の危機時のようなパニック的な動きには発展しておらず、他の加盟国への波及もほとんどみられない。ユーロドルは1.13ドル前半、ユーロ円は136円ちょうど付近でもみ合った。
 
ドル円は119.98円までの下押しから120.30円近辺へ切り返した。すでに大台割れでの押し目買い意欲を確認した格好。後場の日経平均株価は一時、昨年12月8日以来の18000円台回復を果たしている。ただ、本邦祝日の間の円安が株価上昇をサポートした面もあり、株高が円相場に還流する流れにはない。
 
2002年以来の高い豪失業率を嫌気した豪ドルは下げ渋った。ただ、金利先物市場では、来月の豪準備銀行(RBA)理事会での追加利下げを7割程度織り込み、豪ドル/ドルは0.76ドル半ば、豪ドル円は92円付近で戻りは鈍い。NZドル/ドルは0.7332、ドル/加ドルは1.2646加ドルまで対ドルでのレンジ下限を拡大。NZドル円は88円前半、加ドル円は95円前半で反発力に乏しかった。