東京市場 午後概況 動意薄だが、当局からのユーロ高けん制は続く

2014年04月14日 15:25

京午後の為替市場で円相場の動意は限定的。ドル円・クロス円は午前の円高水準から反転しているものの、日経平均に反発が見られないなかで円売り意欲は限られた。日経平均株価は小幅続落して引けた。
 仏フィガロ紙におけるノワイエ仏中銀総裁の発言が伝わり、「強いユーロがインフレ率を0.5%押し下げ」、「より弱いユーロが望ましい」などと述べ、欧州金融当局者の口先介入が継続している。ユーロの反応は今のところ見られてない。先週末、ドラギECB総裁はユーロがさらに上昇した場合、追加融緩和が必要になるとの見解を示した。クーレECB理事は量的緩和による購入対象資産について「企業、家計、投資や消費の決定に最も重要となる期間の金利と結びつくことが自然」で、「中期から長期のイールドカーブとなる」とやや踏み込んだ発言をしている。
 ドル円は101円半ば、ユーロ円は140円後半、ポンド円は170円ちょうど前後、豪ドル円は95円半ばで小動き。ユーロ高けん制発言を背景にユーロ円は140円後半で上値が抑えられている。
 ユーロドルは1.38ドル半ばで推移。週明けの下げて始まった水準を引き継いでいる。ポンドドルは1.67ドル前半で小動き。豪ドル/ドルは0.9400ドルちょうど前後、NZドル/ドルは0.86ドル後半で方向感が乏しい。