東京市場 午後概況 利下げで豪ドル急落、入札不調・金利上昇で円高

2015年02月03日 15:41

東京午後は豪ドルが急落。豪準備銀行(RBA)が政策金利を0.25%引き下げ2.25%にすることを決定した。一部で利下げ予想はあったものの、大方にとっては予想外の結果だった。豪ドル円は89.45円まで下げ、1年ぶりの安値を更新。豪ドル/ドルは0.7651ドルまで下げ、2009年5月以来の安値を塗り替えている。ホッキー豪財務相の発言から追加利下げの可能性も意識された。豪ドル安に連動し、NZドル/ドルは0.7192ドル、NZドル円は84.08円まで下落。
 
米金融当局を除き、主要国の中銀は揃って追加緩和方向を向いている。原油安によるインフレ率押し下げが追加緩和の主な背景だが、主要国の中銀がほぼハト派であることは世界的な景気見通しを不安視させている。原油安の恩恵は取るに足らないようだ。
 
反発して始まった日経平均株価は続落。本邦10年債入札の結果が不調だったことを手がかりに利回りが急伸し株安につながった。日銀の資産購入で流動性が低下し、債券市場が不安定化しやすくなっている。リスク回避の円買いからドル円は116.87円、ユーロ円は132.40円、ポンド円は175.51円、加ドル円は92.45円まで下げた。
 
ユーロドルは1.1322ドル、ポンドドルは1.5015ドルまで弱含み。クロス円の下げが重しとなっている。