東京市場 午後概況 円買い戻しは一服、TLTRO控えユーロは弱含み

2014年12月11日 15:20

東京午後の為替市場では、ポジション調整に伴う円買いがやや後退し、値動きが乏しくなっている。ドル円は昨日安値の117.70円から戻り歩調にあるものの、週末の衆院選を控え、あらためて積極的に円売り・ドル買いを仕掛ける場面でもない。来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)も行われる。小幅に反発しているドル円は118円前半でもみ合い。
 
ユーロ円は147円前半、ポンド円は185円後半、加ドル円は103円前半で推移し、東京タイム午後の方向感は限られている。
 
豪ドル/ドルは0.83ドル前半で伸び悩み。豪雇用統計発表後の上げ幅を帳消しにしている。豪ドル円は98.70円の高値から押し戻され、98.30円前半で推移。
 
NZ準備銀行(RBNZ)の声明発表後の高値から軟化し、NZドル/ドルは0.7792ドルまで調整。RBNZはタカ派的なスタンスを崩さず、利上げバイアスを残したが、ほぼ中立なタカ派スタンスで、NZドル買い戻しの勢いは持続していない。
 
ユーロドルは1.2496ドルの高値から1.2431ドルまでマイナス転換。本日は欧州中央銀行(ECB)が第2回条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)の結果を公表する予定で、供給額は1300億ユーロにとどまる見通し。9月のTLTROの供給額は826億ユーロで、ECBの目標額である合計4000億ユーロに届きそうにない。供給額が伸びないようだと、国債購入によってECBがバランスシートを膨らませる可能性が高まる。
 
 
 
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