東京市場 午後概況 円独歩安 ドル円は118円後半

2014年11月20日 15:40

午後はドル円・クロス円が一段高。伸び悩む日経平均や、前日比マイナス圏で推移する米長期金利の動向を横目に円が独歩安となった。ドル円は118.72円、ユーロ円は148.94円、ポンド円は186.12円、加ドル円は104.60円、スイスフラン(CHF)円は123.97円、南アフリカ・ランド(ZAR)円は10.72円までと、総じて年初来の高値を更新。また、豪ドル円は101.97円、NZドル円は93.03円まで上値を伸ばすなど、円売り地合いが続いた。ドル円は10月の安値水準から1カ月程度で13円以上の上昇と、スピードの速さを危惧する声もある。ただ、本邦GDPの発表から消費再増税の延期や日銀会合、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表などの一連のイベントをこなし、改めて円買い戻しの材料が乏しい状況を確認したことも、足元の動きにつながっているもよう。調整らしい調整はないが過熱感も少なく、ある程度の達成感が生じるまでは青天井の相場展開が継続しそうなムード。
 
対ドルはユーロドルが1.25ドル半ば、ポンドドルが1.56ドル後半、ドル/加ドルが1.13加ドル半ばと、NY引け値水準を大きく離れることなく小動き。クロス円が与える影響もわずかにとどまった。豪ドル/ドルは0.85ドル後半、NZドル/ドルは0.78ドル半ばでやや上値が重かったがレンジは限定的。円が主導する展開だったことを印象づける流れといえた。