東京市場 午後概況 円安優勢も、動意は鈍い

2014年05月12日 15:55

東京午後のドル円・クロス円はもち直し気味に推移。本邦経常収支の黒字幅縮小が引き続き手掛かりとなり、円安の流れが緩やかに継続した。ドル円は101.90円付近で底堅く推移。クロス円では、ユーロ円が140.40円、スイスフラン円が115.04円までレンジ上限を塗り替えたほか、ポンド円は171円後半、豪ドル円は95.40円付近と、本日の高値水準を維持した。ただ、一時プラスサイドへ浮上した日経平均株価が結局下げて取引を終了したことから、円売りの勢いは限定的だった。
 一方でドルストレートでは、ユーロの買い戻しが目立った。先週末の安値1.3745ドルで短期的な下値を確認したとの見方から、買いの流れが広がった。ユーロドルは1.3767ドルまで上昇した。ただ、ウクライナ情勢の先行き不透明感やECBの追加緩和への思惑もあって、あくまでも自律反発の域を出ず。上伸力は限られた。その他の通貨では、ポンドドルが1.68ドル半ば、豪ドル/ドルが0.93ドル半ばと前週末の終値近辺での推移となった。