東京市場 午後概況 円安傾向が継続 株価の一段高が寄与

2015年01月20日 15:23

午後は米利上げ観測を背景としたドル高は一巡したものの、本邦株高で円安基調は維持された。後場の日経平均株価は17300円台まで上値を伸ばし一段高となった。ドル円は午前中につけた高値を上回って118.35円までわずかだがレンジ上限を拡大させた。ポンド円も178.38円まで高値を更新。ユーロ円は137円前後、加ドル円は98円後半で底堅く推移。中国GDPが市場予想を上回り、短期的なリスクイベントを通過したことによる動きもドル円やクロス円の下値に安心感をもたらしている。
 
ユーロドルは1.15ドル後半、ポンドドルは1.50ドル後半で底練りとなったが下値は広がっていない。国際通貨基金(IMF)は2015年の世界成長率予想をこれまでの+3.8%から+3.5%へと下方修正した。米国の成長見通しが引き上げられた一方、日本やユーロ圏は引き下げられた。ただ、先週の世界銀行の見通し修正とも方向性は一致しておりサプライズは少なかった。
 
豪ドル/ドルは0.8160ドル、NZドル/ドルは0.7717ドルまで、午後の早い時間帯に下値を拡大。中国の主要経済指標を受けた買いが続かず、失速した流れがそのまま引き継がれた。豪ドル円は96円半ば、NZドル円は91円半ばで上値が重い。