東京市場 午後概況 円安・ドル安止まる 流れ強めにくい

2014年05月27日 15:12

午後は円安・ドル安の流れが落ち着いた。4月上旬以来の高値圏を維持して推移した日経平均の動向を支えに、リスクオンの流れが巻き戻されることはなかったが、クロス円は午前につけた高値を前に足踏み状態が続いた。ユーロ円は139円前半、ポンド円は171円後半、豪ドル円は94円半ばで推移。ドル円は引き続き101.90円台でもみ合いを継続させた。月末を控えているほか、市場の焦点が来週以降の欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計に移ってきている以上は流れを強めにくい。短期的にもドラギECB総裁の講演や、米経済指標の内容を受けた休場明けの米株式市場の動向など、海外市場での材料を確認したいとの思いが強いようだ。関連市場では時間外の米長期金利が2.54%台を維持して推移し、上海総合指数は底堅さを維持していたが手掛かりにはなっていなかった。
 ユーロドルは1.3650ドル前後、ポンドドルは1.6850ドル付近まで高値から調整した。豪ドル/ドルは0.92ドル半ば、NZドル/ドルは0.85ドル半ばで推移。クロス円が伸び悩んだことと、ドル安地合いの後退が上値を抑制している。英国・米国の連休明けで戻ってくる海外勢のマーケットへのスタンスも見極めたかったようで、積極的な取引は手控えられている。