東京市場 午後概況 円安に傾くも、休暇前で値動きは鈍い

2014年12月22日 15:30

午後の為替市場では、各通貨とも限られた値動きが続いた。海外勢はクリスマス休暇入りした参加者が多いほか、本邦勢は天皇誕生日の祝日前とあって様子見ムードが強く、積極的な取引は見送られた。ドル円は119円半ばで、いく分戻し気味に推移したが、一方的にレンジを広げる感じでもなく動意は鈍かった。関連市場では、米長期金利が2.15%付近で下向き基調を維持するなど、ドル高の材料が限られたことも、ドル円の動意を乏しくした可能性はある。
 
クロス円では、高値を更新する通貨が散見されたが、取引量が薄い中で明確な方向性は全体的に定まりづらかった。ユーロ円は146.45円、ポンド円は187.06円、豪ドル円は97.63円、加ドル円は103.12円まで日通しのレンジ上限を拡大した。ただ、日経平均株価はかろうじて前日比プラスサイドで引けたが、上値の重さが意識されたため、クロス円の上値も限定的だった。
 
他通貨も小動き。ユーロドルは、1.2200ドル割れを回避したことで、1.2250ドル近辺までの戻りを試したが、年明け以降の欧州中央銀行(ECB)による量的緩和拡大への期待から、反発の勢いは限られた。ポンドドルも1.5650ドル、豪ドル/ドルは0.8172ドル、ドル/加ドルが1.1590加ドルまで他通貨がドルに対してレンジ上限を広げたが、相場の流れを作るには至らなかった。