東京市場 午後概況 円売り一服、株価は伸び悩む 豪ドルは一段高

2014年07月01日 15:24

午後の為替市場は円売りが一服。午前に円安をサポートした株価が後場に伸び悩んだことが要因となった。また、豪ドルが上昇。市場の想定よりも声明文がハト派寄りとならなかったことで、豪ドルのショートカバーが誘発された。豪準備銀行(RBA)は、市場予想通りに政策金利を2.50%で据え置いた。注目された声明では「金利安定の期間であるとの認識を改めて表明」し、金利変更を示唆する文言はなかった。前会合の議事録では「これまでの政策が成長の不安要因を取り除くのに十分かどうか確信が持てない」とのハト派寄りの見解があったため、市場の一部には今回の声明もいくらかハト派色が強い内容になるのではとの思惑があった。また、「最近の指標は年末頃により力強い成長を示唆」と前向きな見解も示された。
 
ドル円は101.54円を高値に101.40円付近まで押し戻された。クロス円では、ユーロ円が138.70円台、ポンド円は173.45円付近、スイスフラン円は114.25円近辺まで下げ、午前中の上昇幅のほとんどを失った。ただ、株価の下押しが限られたことから、円買いも強まりづらかった。
 
豪ドル/ドルは、声明文公表後に0.9463ドルと昨年11月8日以来の高値を示現し、豪ドル円は96.01円まで上昇幅を広げた。NZドルは、豪ドル高に引っ張られて底堅く推移。NZドル/ドルが0.8775ドルまでレンジ上限を拡大したほか、88.85円付近まで調整していたNZドル円は89円付近へもち直した。
 
その他の通貨は、クロス円の動向につれる格好に。ユーロドルは、ユーロ円の上昇が一服したことに押されて1.3682ドルまでレンジ下限をわずかに広げた。ポンドドルも1.7101ドルまで調整売りが進んだ。
 
 
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