東京市場 午後概況 円売りに調整 ドル円は119.13円まで失速

2014年12月03日 15:19

午後は円安・株高の流れが一服。ともに利益確定の動きに押される展開となった。後場の日経平均株価は一時17700円を割り込む水準まで高値から失速し、TOPIXはマイナス圏へ沈む場面があるなど上値が重くなった。ドル円は119.13円まで調整して日通しの安値を示現。節目ごとの抵抗がそれほど強い印象はないが、119.50円の厚めの売りやオプションバリアを前にいったん足踏み。ユーロ円も147.47円までレンジ下限を拡大し、ユーロドルも1.2370ドルまでつれ安で推移。ユーロドルは年初来安値1.2358ドルにじりじりと迫っている。
 
ポンド円は186.38円、豪ドル円は99.99円、NZドル円は92.67円まで下押した。売りの勢いこそ限定的ながら、株価の調整にともなう円の買い戻しに上値を圧迫されている。豪ドル/ドルは0.84ドル前後、NZドル/ドルは0.77ドル後半で売りは一服した。ただ、豪GDPの下振れやNZ乳製品価格の下落傾向、さらに当局による通貨高けん制もあり、大局としての下向きの流れに変化はみられない。ポンドドルは対ユーロでのポンド高を受けて1.56ドル半ばで底堅さを示したが、日通しのレンジは20p未満と極めて狭い。イングランド銀行金融政策委員会(MPC)が本日から開催される。年半ばには今年中の利上げ開始の可能性も一部で予想されていたが、現在では市場予想の中央値は来年半ば以降に後ずれしており、政策期待は高まっていない。