東京市場 午後概況 円下げ渋り、豪ドルは底割れ回避

2014年10月01日 15:24

午後のドル円は上昇が一服。午前に節目の110円台を突破した反動や、当局者の過度な円安に対する警戒感を示唆する発言が意識されて、109.80円台へ押し戻された。ただ、米国と主要国との景況感の違いを背景としたドル高観測は根強く、下押し幅は限られた。
 
甘利経済再生相は「為替水準にはコメントしない」としながらも、「(ドル円の110円台乗せに対して)過度な変化は好ましくない」との見解を示した。
 
オセアニア通貨は下げが一巡。ドル円の上昇が一服したことでドル買い圧力が緩和したことから、豪ドル/ドルは0.8663ドルを安値に0.86ドル後半、豪ドル円は95.24円を底値に95.30円台へもち直した。豪ドル/ドルは年初につけた今年の安値0.8660ドル割れをかろうじて回避した。ただ、中国・豪州経済に対する見通しがすっきりしないなかで、反発の勢いは限られた。NZドル/ドルも0.77ドル後半、NZドル円も85円半ばで上値の重さを意識した展開が続いた。
 
その他の通貨は小動き。本日の米9月ADP全国雇用者数の発表や、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて積極的な取引は見送られ、ユーロドルは1.26ドル前半で振幅する程度だった。
 
 
XEMarkets 口座開設