東京市場 午後概況 円や株価に利益確定の動き入る

2014年09月03日 15:20

午後はドル円やクロス円に利益確定の売りが入った。安部首相が内閣改造人事を発表。麻生副総理(財務・金融相)や甘利経済再生相・菅官房長官の留任のほか、注目された厚生労働相には市場予想通りにGPIF改革推進派の塩崎恭久氏の就任が決定した。塩崎氏は就任発表後に「GPIFのガバナンス改革に努力」、「GPIF、分散投資が重要」などと発言。ただ、事前に期待先行で海外勢を中心に円売りを進めていたこともあり、いったんの材料出尽くし感からドル円やクロス円は手仕舞いが優勢に。ドル円は104.88円、ユーロ円は137.77円、ポンド円は172.72円、NZドル円は87.15円、加ドル円は95.97円までこの日の安値を塗り替え、豪ドル円も97.50円付近まで失速。日経平均株価も日通しの安値を示現するなど、巻き戻される場面があった。
 
対ドルはクロス円の動きに影響を受けながらも小幅な振幅。ユーロドルは1.3130ドル付近、ポンドドルは1.64ドル半ばで推移。明日のECB理事会で追加緩和が実施されるとの見方が後退し、ユーロドルは1.31ドル割れを前に下げ渋っている。ポンドは依然としてスコットランドの独立問題が重し。ただ、同国の英国からの独立は現段階ではテールリスクに過ぎず、過剰な反応との指摘もある。豪ドル/ドルは0.92ドル後半で底堅く推移。豪4-6月期GDPを好感した買いは短命だったが、豪準備銀行(RBA)の想定を上回る水準での成長の伸びは続いている。NZドル/ドルは乳製品価格の下落基調が尾を引き、0.8288ドルまで下値を拡大させた。
 
 
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