東京市場 午後概況 円は高値圏で推移、日銀は現状維持

2014年08月08日 16:05

午後の為替市場は円高が一服。午前のリスク回避一辺倒の流れがわずかに後退し、円は伸び悩んだ。株価が下げ渋ったことも、円買いの動きをいく分弱めた。ただ、引き続き地政学リスクに対する不安感が強いため、円は足もとの高値圏での推移を続けた。日銀は、昨日から開催した日銀金融政策決定会合で「マネタリーベース年間60兆-70兆円増加の方針維持」を決めた。景気は「基調的に緩やかな回復を続けている」とこれまでの判断を引き継いだが、輸出・生産の判断を下方修正した。予想通りの結果だったことから為替市場への影響は限られた。また、中国7月貿易収支は473.0億ドルの黒字と、市場予想315.6億ドルより黒字幅が拡大し、7月としては過去最高となった。
 
ドル円は、株価の下落が一巡するのにあわせて101.80円付近へ切り返した。クロス円も安値からそれぞれはなれ、ユーロ円は136.00円近辺、ポンド円は171円前半、スイスフラン円は112円前半まで下値を切り上げた。オセアニア通貨も小幅に買い戻された。中国の貿易統計が好感されたことも下支えとなり、豪ドル円は94円前半、NZドル円は86.00円近辺へ小幅に戻した。ただ、買い戻し一巡後は各通貨とも上値は重くなった。
 
ドルストレートは小動き。ユーロドルは1.3350ドル、ポンドドルは1.6810ドル、豪ドル/ドルは0.9250ドルを中心にクロス円の動向に連動して振幅する程度だった。
 
 
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