東京市場 午後概況 円の調整高は限定的 株高も切り返しの支えに

2014年11月21日 15:51

麻生財務相による円安のスピードを懸念する発言もきっかけに、円が買い戻された動きは限定的。午後はドル円やクロス円が安値から持ち直しを強める展開となった。日経平均株価が後場に入ると先物主導で一気にプラス圏へ浮上し、終盤にかけて上値を伸ばしたことも円相場の調整を限定的にさせた。ドル円は午前中に下落の勢いを加速させる前の水準となる、117.90円近辺まで反発。ユーロ円は148円前後、ポンド円は185円近辺、豪ドル円は101円後半、NZドル円は93円手前、加ドル円は104円前半まで下げ幅を縮小させた。本邦の3連休を前にした調整の動きを小幅にとどめたことで、各通貨に対する下値不安は広がっていない。
 
ユーロドルは1.2540ドル前後で上値が重い。ドル円の持ち直しによる相対的なドル高が上値を圧迫している。時間外の米長期金利は横ばいだったが、最近のこの時間帯においては相関性が低い。ポンドドルは1.56ドル後半、豪ドル/ドルは0.86ドル半ば、NZドル/ドルは0.78ドル後半、ドル/加ドルは1.13加ドル前半を中心に小幅な振幅に終始した。