東京市場 午後概況 円じり高、資源国通貨は商品相場の上昇でしっかり

2014年06月16日 15:50

東京午後の為替市場は円がじり高。日経平均株価が一時200円超まで下げ幅を広げたことで、投資家のリスク許容度悪化が円を押し上げた。また、米長期金利がさえない展開となったことも、日米の金利差縮小を通じて円上昇を下支えした。
 ドル円は101.72円、ユーロ円は137.78円、ポンド円は172.75円、スイスフラン円は113.11円までそれぞれレンジ下限を広げる場面があった。ただ、大引けにかけて株価が下落幅を縮めたことから、円の上昇幅は限られた。
 一方で、ユーロドルやポンドドルは小じっかり。2.58%付近へ緩んだ米長期金利の動向を受けたドル安が下支えとなった。ユーロドルは1.3553ドル、ポンドドルは1.7011ドルまで上昇幅を拡大した。ポンドドルは2009年8月以来の大台乗せを果たした。
 資源国通貨も堅調。イラク情勢の混乱による原油価格上昇を通じて商品相場全体が押し上げられたことが資源国通貨をサポートした。豪ドル/ドルは0.9417ドル、NZドル/ドルは0.8700ドル、ドル/加ドルは1.0840加ドルまでドル安推移。NZドルに関しては、NZの追加引き締め観測も引き続き材料視された。対円では、株安を背景とした円買いに上値を抑えられた場面はあったが、豪ドル円は95.70円付近、NZドル円は88.40円付近、加ドル円は93円後半で底堅く推移した。
 
 
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