東京市場 午後概況 全体的に小動き、終盤に円安進展の場面も

2014年04月11日 16:34

東京午後のドル円・クロス円は小動き。株安の調整と並行して進んだ午前後半の円売りも、株価の上値が重くなったことから一服した。日経平均は、後場に節目の1万4000円台を回復する局面があった。ただ、大台定着に失敗すると直ちに押し戻されるなど苦しい展開に。ドル円・クロス円は、さえない株価動向に上値を押さえられながらも、手掛かりとなりそうな材料が限られる中で動意は鈍かった。G20財務相・中央銀行総裁会議が開催中であるほか、来週の中国1-3月期GDPの結果を見極めたいとの思いも、積極的な取引を手控えさせたもよう。
 ドル円は101.60円前後、ユーロ円は141円前半、ポンド円は170円前半、加ドル円は92.90円近傍、スイスフラン円は116円付近でこう着感の強い値動きが続いた。オセアニア通貨は、さえない上海総合株価指数を受けていく分重さを感じながらの推移となったが、それでも午前の値幅を広げるような動きにはならず。豪ドル円は95円前半、NZドル円は87円後半で上下動した。ただ株式市場が引けた後に、ドル円は101.89円、ユーロ円は141.57円までレンジ上限を広げるなど、円売りが進展する場面もあった。
 ドルストレートも小動き。材料難の中、クロス円の動向に連動するのがせいぜいで、ユーロドルは1.38ドル後半、ポンドドルは1.67ドル後半で主体性のない展開が続いた。