東京市場 午後概況 リスク回避ムード、ドル円は106円前半に

2014年10月21日 15:12

東京タイム午後はリスク回避ムードが強まる。後場の日経平均が下げ幅を300円超に拡大し、米長期債利回りが低下基調を強めたことが背景。昨日の米株は小幅続伸となったが、世界景気の先行き不透明感が払拭されたわけではなく、イスラム圏、ウクライナの地政学リスクや、エボラ出血熱問題など、投資家の警戒心理は改善されていない。
 
日経平均の下げ幅拡大の動きを眺めながらリスク回避の円買いが進み、ドル円は106.25円まで弱含んだ。15日の105.20円を直近安値に下げ渋っているものの、戻りの鈍い相場展開が続いている。ユーロ円は136.30円、ポンド円は171.96円、加ドル円は94.36円まで足元の安値を更新。また、中国経済指標を背景に買いが優勢となっていたオセアニア通貨も、豪ドル円は93円後半、NZドル円は85円前後に押し戻された。
 
対ドルでは小幅ながらドル売りがやや優勢。時間外の米長期債利回りが低下気味に推移していることも嫌気され、ユーロドルは1.2825ドル、ポンドドルは1.6184ドルまで上昇し、昨日の高値を上回った。また、豪ドル/ドルは0.8829ドル、NZドル/ドルは0.8034ドルまで上値を伸ばしたが、クロス円の下落も重しとなり失速。直近のドル高は一巡しているが、各通貨ともに積極的に買い進める材料は見当たらず、足元では方向感の鈍い動きが続きそうだ。
 
 
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