東京市場 午後概況 リスク回避で円強含み、対ドルでは116円台へ上昇

2015年01月14日 16:12

午後の為替市場も円全面高。日経平均株価が終値ベースで昨年12月16日以来の16800円割れとなるなど、さえない株式市場が嫌気され、円を買い戻す流れが強まった。ドル円は116.75円、ユーロ円は137.68円、ポンド円は176.92円、スイスフラン(CHF)円は114.62円、豪ドル円は94.26円、NZドル円は89.84円、加ドル円は97.24円までそれぞれレンジ下限を拡大した。ドル円は約1カ月ぶりの安値となり、ユーロ円は、昨年10月のハロウィン緩和以降の上昇幅を全て失った。
 
日経平均株価が下げ幅を縮めた場面では、昨日午後の市場動向の再現が期待され、ドル円・クロス円も下げ渋る場面があった。しかし、株価の反発力が弱く、そうした流れにはつながらなかった。関連市場では、本邦の債券先物が史上最高値となる148.43円まで上昇したほか、米長期金利も1.87%近辺で低下基調を続けるなど、リスク回避パターンが鮮明となった。
 
一方で、他通貨はドルに対して下値を切り上げる展開に。ドル円の下押しに連動して、幅広い通貨でドルが下げたため、ユーロドルは1.1796ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は1.0181CHFまでドルに対して強含んだ。NZドル/ドルも0.7720ドル付近、豪ドル/ドルは0.8100ドル前後へ下値を切り上げた。ただクロス円が軟調だったため、上昇の勢いは限られた。そのほかでは、加ドルがさえない展開。昨日のNYタイム引け後に46ドル台まで戻していたNY原油先物が、45ドル前半まで反落したことが影響して、ドル/加ドルは2009年以来の加ドル安水準となる1.2012加ドルまで加ドル安が進んだ。