東京市場 午後概況 ユーロ小幅安、要人発言が重し

2014年07月02日 15:38

午後の為替市場では、明日の欧米主要イベントを控えて積極的な取引は見送られ、調整主導の展開となった。特に、昨日大きく上昇した豪ドルを中心に、ユーロやNZドルに調整売りが入った。豪ドルは、午前に発表された5月の貿易統計で、赤字額が4月の7.8億豪ドルから19.11億豪ドルへ拡大したことが尾を引いた。
 
ユーロに関しては、バルス仏首相が「ユーロは過大評価されている」、「ECBはユーロで先手を打つ必要」と述べたことが重しとなった。明日開催のECB理事会では、一連の緩和策を発表した直後であることから新たな材料が出にくいとの見方で、ユーロのショートポジションをいったん手仕舞う動きが足もと優勢だったが、その流れがいくらか押し戻された。
 
豪ドル円は96.02円、NZドル円は88.88円までレンジ下限を広げた。豪ドル/ドルは0.9451ドル、NZドル/ドルは0.8748ドルまで調整売りが進んだ。一方で、ユーロドルは1.3667ドル、ユーロ円は138.83円まで下げた。
 
それ以外の通貨は方向性の見定めづらい展開。ドル円は、午前に101.66円まで上昇したが、同水準で推移する日足一目均衡表・雲の下限や200日線が意識されて上昇の勢いが緩和。取引一巡後は手掛かりが少ないなかで、101.60円近辺へ下げてもち合った。ポンドドルは1.71ドル半ば、ポンド円は174円前半でこう着気味の値動きが続いた。
 
 
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